楽しく学ぼう2chの常識

ある事件の概略



 『荒らしというのは放置するのが最も効果的』
 

 どうしても荒らしに反応してしまうあなたへ。

 荒らしに反応する無意味さへの理解を深めるための参考資料です。
 粘着という人種がどんなものかを理解し、スルー敢行にお役立て下さい。
 (2ch歴が長い人には珍しい話ではないので読むまでもないと思われますが)
 
 



【経緯】
去年の夏頃、長期的に本スレとチャットでアノレゴらへの個人攻撃が続き、
それに対し腹に据えていた某担当者が独自の調査で証拠を集め、
容疑者Aを特設チャットに呼び出し1対1で話をする場を持つ。
 

【流れ】
 

某担当者(以下、担):お呼びたてしてすみません。
A:私には話すことなんかないんですが?
担:何の話か「心当たり」はありますか?
A:はぁ?……なんですか?
担:あの、お伺いしたいんですが、Aさんとさんは同一人物ですよね?
  それなのにどうしてチャットで名前を変えてるんですか?

ちなみにというのは「熱心に荒らしと戦って、負けた人物」だった。
負けたとはいえ、平和を望むスタッフにとってはある意味英雄的存在であり、
企画を守ろうとするその熱意に一同が感動したこともあった。

つまりこのBというのは本スレにも名前が出ている「いい人」なのである。
 
 

A:え?Bさんって誰ですか? 人違いですね。
  私は複数人格を演じたりなんかしてませんよ。
担:やだなぁ、隠すことないじゃないですか。
  その節はスタッフを援護して下さってありがとうございました!
  それに隠す意味もないですよ、IPもホストも同一という記録が残ってるんで。
A:えっ?
  あ、ああ、いやー、そこまでバレてたら仕方ない。チャットでは自演してました。
  最近本スレが荒れてるのを沈静化するお手伝いをさせて頂きたくて。ははは。
担:…………………。
A:……?

実はこのAは本スレもチャットも両方荒らした犯人なのだが、
本人はまだバレてないと思っているのか、
自演したのはチャットだけで、しかも「正義の別人」を演じていたと告白した。

ここで某担当者は本題を切り出す。
 
 

担:あの、言いづらいんですが……
   もうチャットを荒らすのはやめて頂けませんか?

A:ええ?なんのことですか? それは私とは別人ですよ。
  確かに荒らしと戦っていたBというのは私です。でも荒らしは私じゃない。
  つか、プライベートをいちいち詮索しないでくれませんか?(←?)

よくわからないことを言い出すA。

本人はバレてないと思っていたにも関わらずバレていたショックで
恐らくこの時点でかなり動転していたのだろう。

だが既に某担当者側には証拠が全て揃っていた。
 
 

担:あの……AさんとB氏だけではなく、
  実は「C氏とD氏とE氏のIP記録」も残ってるんですが…。
A:!

C、D、Eというのは個人攻撃を続ける粘着荒らしの名前だった。

それぞれが別人のフリをしてチャットに名前を変えて再入室して

特定の人物の風評を下げる工作をする自演者だった。
 
 
 

担:IPもホストも同じ……………あなたですね。

A:……………はい…。
  別人格の時だけチャットで暴言を吐いてました。
  どうしても面と向かって言いたくて。

担:…………………。

無論、面と向かってなどという正々堂々とした気持ちは嘘である。
しかも2ちゃんねらーなのにいまだにチャットだけだと言い張っている。

しかしそれも無駄な足掻き。Aは慌てていたのだろう。
チャットの名前と本スレに同名で書き込んだ内容を照合すればバレることだった。

本スレでは間抜けな行為が延々繰り返されていた。

複数意見にみせかけるために「少し違いを作っただけの同じ意見」
「チャットと本スレの両方で」ひたすら何度も繰り返したり、
Aが自分に自分で「わざと隙だらけの反論」をしたり、
「議論に負けて仕方なく荒らしの主張が正しいと同意する自演」をしたり、
面倒くさい荒らし方をしていたのだ。
 

面と向かって言ってない。しかも自分で自分に同意している。
 
 

Aはアナログ回線ユーザーのためIDを変えるのは簡単なことだった。
しかしその半面同じIDを再び出すにはホストのIP変化パターン数を分母とする
確率の運が必要になる。ゆえにアナログ自演荒らしは『同じ論旨が続くのに
なぜか一言ずつ毎回IDが異なる』というわかりやすい特徴がある。
もちろん祭り好きが集まる2chにおいてそれは完全な単独犯ではない。
しかしIDが毎回変わってしまうことの弊害として「荒らしをスルーせずに部分同意する人」が
不自然なほどにスレに溢れ返る』様相を呈する。

また、単純にそのスレの住人人口や普段の平均書き込み数を
遥かに越えた書き込みが、休日や深夜帯等の『同じ時間帯に集中する』
ことからも明白な兆候を掴むことができる。

教科書通りのお粗末な自演だった。

普通の神経ならここまでバレたら言葉も無いはずである。
しかし彼は違った。まだ足掻くのである。
 
 

担:……本スレも荒らさないで下さいね。
A:……い、いや、でも!でも!
  本スレでアノレゴさんを煽ってたのは私じゃないですよ!?
  ホントです!あれは知らない! あ、知らないじゃなくて別人です!(←?)
  もし言うなら正々堂々チャットで「本人に面と向かって」言いますよ!

担:…………………。

A:…………?

──アノレゴさんを煽ってたのは私じゃない

無論、嘘である。
 

荒らしというのは変にプライドが高いので少しでもマシにみられるために白々しい嘘を重ねるものだ。
当然Aが嘘をつくことも当然某担当の予想の範囲内だった。

そして某担当は最後の証拠を出す。
 
 

担:…いいですか? あの「アノレゴさんを煽ったカキコの内容」は、
  チャットでその時刻に入室してた人にしか知ることのできない
  『炙り文字』になっていたので、閲覧者からは見えなかったんですよ?

A:?!

担:つまり、あのカキコ内容を知ってる人を消去法で絞ると──

A:………あ!!!
 

担:あれは『あなたにしか』書けないんです。
 


 

しばらくの沈黙。
 

実はAはその日も「炙りの内容が見たいだけだからスルーしてくれ」と述べて
定例チャットに入室し、沈黙。炙りの内容をひとしきり読むとすぐに落ちた。
そして本スレにうっかり秘密の炙り内容でアノレゴへの筋違いな煽りを書き込んで、
別の名前で入室して、また粗を探して粘着監視した。
 

Aの失策は致命的だった。

つまり某担当者には呼び出した時点でもう全てバレていたのだ。
 

チャット荒らしも、本スレ荒らしも。

不自然に変えた改行と、不自然に変えた文体で何度も自演された同じ主張も。

自分に自分で同意する恥ずかしい行為も。
 
 

担:………………。
A:……荒らしてました…。
担:………………………。

とうとう本人が観念して自白した。
 
 


A:すみません責任とります。もう関与しないから皆には黙っててください。
担:………………。
 

 
 

……。
 
 

責任の取り方が絶望的に間違っている。
 
 
 

いや、責任を取るより自分の保身のことしか考えていなかったのだろう。
 
 

呼び出された時の不遜な態度は一変していた。
担当者は怒りを通り越して呆れ返り、もはやどうでもよくなっていた。
 
 
 
 

しかしAのトンデモ語録はまだ終わらない
担当者は次の質問の答えに目が点になった。
 
 

担:……何で、荒らしたりしたんですか?
A:一部スタッフ(アノレゴ)に対して「ムシャクシャしてたから」やりました。
  同じ名前だと後のことを考えると言えなかったから、別人になりました。

 

──ムシャクシャしてたからやった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

……。

こんな言葉はテレビのニュースでしか聞いたことがなかった。

本当にこんな言葉を使う奴が実在するとは……。
 

目もあてられない愚か者だった。
 
 
 


担:……2chらしい方法ですね…。

 

もう某担当者にはこんなことしか言えなかった。

この時、苛立ちと情けなさの混在する陰鬱な心境だったという。
 
 


この後、Aは少しでも挽回するために数分間必死で自分の正義を主張しつづける。

その日「数時間前に荒らしたばかり」であり、
たった今「誤魔化そうと嘘をつくたびにバレた」にも関わらず
自分がまるで悲劇の人であるかのように最後まで演じ続け、
某担当がそれを信じると答えると満足してチャットから姿を消した。
 

そしてAは自らが攻撃した被害者たちには何も告げることなく
真相を隠してもらったまま全く別の理由をつけて企画を辞退した。

幸運なことがひとつあるとすれば、粘着が少数だったおかげで
「長期間毎日継続的に荒れていた」本スレが突然何の前触れもなく
たった一晩で驚くほど平和で好意的になったことだろう。
 


【その後】

通常、本スレに盛り上がる議題が出るとチャットに10人近くの閲覧者が集まるが、
この一件以降は『チャット閲覧をしてしまうと犯人はIPを抜かれる』ので
たとえ自作自演で本スレの荒らしの人数を20〜30人に見せかけても
実際チャットには無関係の閲覧者がせいぜい0〜3人程度しか来ない。
 

また、実はこの告発チャットに至る以前から定例チャットでAと雑談した
スタッフ達には「様々な心当たり」があった。

「あれ?この人の会話や表現の特徴、Eさんと同じじゃないか??」
「なんでBさんとDさんだけいつもメアド部分に同じバグ文字列があるの??」
「なぜかこの人、スタッフに関する質問をすると言動が不自然だよなぁ…??」

これらは後日つじつまがあった一つの事例である。
 

ちなみにこのA氏はこの一件とは別の日に別名でチャットに入室して

『プリフェシナリオの歪姜にエルメェスをやらせるな! プリフェだけにしろ!』と

主張したコテハンとも同一人物であった。(IP・ホスト確認済み)
 

この一件で今後のために重要なポイントは「本物の粘着が実在すること」
「自作自演で自分へのレスを一人で論破する芝居をしていたこと」ではなく、
『もうバレてるのに少しでも罪を軽くしようと嘘を重ねる往生際の悪さ』
『バレた担当者にのみ謝罪し、攻撃対象を最後まで恨み続けたこと』である。

Aは告発した某担当者に温情をかけてもらったことで名前を隠してもらった

そうしてその場を逃れたが、自演に気付かれるという屈辱を受けて辞退を余儀なくされたことを考えても
彼自身の中にあるモヤモヤした気持ちやストレス、
そして『私怨』を整理できたわけではない。

敗北感の矛先は、温情をかけてくれた担当者に向かうはずもなく、
ともすれば何も知らないアノレゴへと向かっていくことだろう。

当然2chである以上再犯の可能性もある、という「未来の危険」を孕んだ結末であり
まさしく2chの暗黒面ともいえる出来事だった。
 
 

 粘着。

 それは自分の意見が通らないと我慢ならない人。
 自作自演で同じ意見を捏造してまで自分の意見を通さないと眠れない子供。
 彼の破綻した論理は全て脳内で補完されているために、本人にだけは完璧なのだ。
 彼の長い長い人生の浪費は、自分の意見が通るか、正体がバレるまで続く。
 

 信じられない人もいるだろう。

 だが、2chにはこんな人が実在する。
 
 
 
 

      ──完── 
 



 

※担当者と荒らし両者の個人特定のヒントになる言葉遣いや単語は極力伏せ、
 荒らしの名前を仮にAとした。定例チャットと本スレ両方の出来事を同時に説明しつつ、
 再犯防止策になる秘密のポイントをいくつか伏せた。

※この事件は過去のものですので、主張も攻撃対象も手口も同じだとしても
 現在の荒らしとは無関係です。それを前提にこの事例を参考にして
 スルーすることの意味をご理解頂き、スレが平和に運営されることを祈っています。
 



※参考2ちゃんねるのお約束 「頭のおかしな人には気をつけましょう」